ポゼッションサッカーを攻略 番外編
今回のテーマは攻略ではなく、実験です。
ポゼッションスタイルのチームに対する対策がなんとなくわかってきたところで、ポゼッションに対してリトリートすると一体どうなるのか? という疑問が湧いてきました。
さすがにこれは上手くいかないだろうと思いつつ、あくまでも今後の参考になればと思い、やってみることにしました。
引き続き同じフレンドさんです。
前回の攻略記事で使用したシステムでフォアチェックからリトリートに変えた以外は全てそのままです。
結果はというと、
10戦して7勝2分1敗とフォアチェック・セーフティに設定した時の6勝4分とほぼ同じような数字になりました。
ビックリですね!
まさか7勝もしてしまうなんて・・
スタッツを比べてみます。
◾️フォアチェック・セーフティ
得点 13
失点 3
総シュート 64
枠内シュート 22
パスカット 71
タックル 26
◾️リトリート・セーフティ
得点 18
失点 5
総シュート 51
枠内シュート 31
パスカット 51
タックル 31
総シュート数が13本減りながら、枠内シュート数が9本増えるということは、決定的なチャンスを多く作れているということでしょうか。それによって得点も増えています。
ほとんど誤差のような気もしますが、1度引いて相手を呼び込み、ボールを奪ってから背後に出来たスペースを突くような形になるので、カウンタースタイルと相性が良いのかもしれません。
次はボール奪取の分布図を見てみましょう。赤い×印がボール奪取の位置を示しています。
◾️フォアチェック
◾️リトリート
フォアチェックがピッチ全体に満遍なく散らばっているのに対して、リトリートは自陣ゴール前に集中しているのがわかります。
これは、元日本代表のハリルホジッチ監督がよくやっていた手法と似ています。
自陣深くに守備ブロックを構えてドン引きするのではなく、やや高めの位置に最終ラインを設定し、そこからコンパクトな距離を保ってブロックを構えます。
あまり深追いはせず、ハーフラインを少し超えた位置に相手が侵入してくると一気にプレスをかけてボールを奪い、カウンターを仕掛けるというもの。
最終ラインを高いに設定していましたので、結果的にこんな感じになりましたが、個人的にはフォアチェックに設定していた時よりも、上手くハマっている感じがしました。
この画像がそうです。
3ラインがコンパクトに保たれていますね。相手チームの右SBとOMF2人に対してこちらの3人のセンターハーフがマークに付いていて、ボールを持っているアンカーのビセンテ・イボーラがパスの出しどころに困っています。
ラインもかなり高い位置をキープしているので、こうなると相手はもう何もできません。
ただし、相手がカウンターに設定していると簡単にやられてしまうと思いますので、ご注意下さい。
この後、最終ラインの設定を低いでやってみたのですが、勝率・スタッツともに下がってしまいました。リトリートすれば良いというワケではないようです。
という事で以外ではありましたが、ポゼッションスタイルのチームに対して、リトリートでもやり方によっては充分勝てるということがわかりましたので、みなさんも相手によって上手く戦い方を変えながら試合を行なってみて下さい。