プレッシングについて
プレッシングのスタイルとしてはアグレッシブとセーフティの2種類があります。
◾️アグレッシブ
ファーストディフェンダー(ボールを持っている相手選手に一番近く、最初に守備を行う選手のこと)はボールを奪うことを狙って、相手に積極的に当たりにいきます。
◾️セーフティ
ファーストディフェンダーは簡単に抜かれないよう、相手に対し少し距離を取ってプレーを遅らせるように行動します。
と、記載されておりますが、正直よくわかりませんよね。
なので、実際にどれくらい違うか比べてみました。
守備タイプはフォアチェック、フォーメーションは4-2-1-3です。
アグレッシブの場合
画面中央で3人で囲い込んでボールを奪いに行くも、前方のマヌエル・ランシーニへとパスを繋がれそうになっています。
しかし、その先でダブルボランチの2人がボールを奪うべく、準備をしています。
セーフティの場合
3枚のFWと、2枚のインサイドハーフでプレスラインを形成していますが、
相手チームの最終ラインとはやや距離があります。
アグレッシブは、リバプールのクロップ監督が得意とするゲーゲンプレッシングに近い感じですね。ボールを奪われても近くの選手が連動して、次々にプレスを仕掛けて奪い返すシーンが多かった半面、奪い切れなかった場合、後ろの人数が少ないのでピンチになりかけるという事もありました。
一方セーフティは、前日本代表監督のハリルホジッチさんが強豪との対戦でよく用いていたハーフプレスに近い印象ですね。
最終ラインを高く保ちつつ、前線はハーフラインよりやや高めの位置で待機、全体をコンパクトにして、相手チームがボールを前に運んできたところでプレスしてボール奪取を狙う感じでしょうか。
ただ、アグレッシブ、セーフティともに10回ずつ試合を行いましたが、試合後のスタッツに大きな変化はありませんでした。試合結果についても同様で、大きな変化はなしでした。10回では試行回数が少なく、サンプルとして不十分ではあるものの、何かしらの違いが掴めるかなと期待していたのですが、残念です・・・。
でも、フォアチェックを使う場合、アグレッシブとセットで使う事が多いと思います。セーフティにしてる方ってあまり見かけませんよね。
ですので、セーフティに設定しても守備力が大きくダウンしないということがあかったことは1つ収穫でした。
次回からは、これらの基本的な動きを踏まえつつ、対戦相手の戦術やシステムにどういう影響を与えるかということについて検証できればと思います。